ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群とは、尿にタンパクがたくさん出てしまうために、血液中のタンパクが減り(低たんぱく血症)、その結果、むくみ(浮腫)が起こる疾患です。 むくみは、低タンパク血症が起こるために血管の中の水分が減って血管の外に水分と塩分が増えるために起こります。
高度になると肺やお腹、さらに心臓や陰嚢にも水がたまります。また低タンパク血症は血液中のコレステロールも増やします。その他、腎不全、血栓症(肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞など)、感染症などを合併する危険性があります。
ネフローゼ症候群の原因はさまざまであり、腎生検を含めた検査を行います。
治療は、むくみをコントロールする対症療法(安静・塩分制限・利尿薬)と原因治療(ステロイド薬など)を行います。
高度になると肺やお腹、さらに心臓や陰嚢にも水がたまります。また低タンパク血症は血液中のコレステロールも増やします。その他、腎不全、血栓症(肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞など)、感染症などを合併する危険性があります。
ネフローゼ症候群の原因はさまざまであり、腎生検を含めた検査を行います。
治療は、むくみをコントロールする対症療法(安静・塩分制限・利尿薬)と原因治療(ステロイド薬など)を行います。
症状は ?
むくみ(浮腫)の他に、体重の増加、だるさ、尿の泡立ちなどがあります。 症状があまり認められず、健康診断ではじめてわかる場合もあります。
尿の泡立ち
必ずしも尿の泡立ち=尿タンパク増加ではありませんが、尿タンパクが増えると尿の泡立ちがみられることが多いようです。
むくみ
むくみを判断するには、10秒くらい下腿前面(弁慶の泣き所)をきつく押さえて、へこみが持続するか調べてみます。瞼が重たい感じも出てきます。
体重増加
むくみがひどくなると全身の浮腫となり、体重増加が起こってきます。
検査所見・診断は ?
病院でまず検査するのは尿検査と血液検査です。
尿蛋白1日3.5g以上(定性4+)
血液中のアルブミンの濃度が3.0g/dl以下
上記の場合にネフローゼ症候群と診断します。
診断の助けとなるのは、浮腫ならびに検査では高コレステロール血症です。
ネフローゼ症候群と診断されたら・・
ネフローゼ症候群では、尿に塩分が出にくくなり、残った塩分は塩水となり、むくみになります。したがって、一番気をつけていただきたいことは、塩分制限をすることです。また、安静も大事な治療であり、治療を始めるときは入院して行います。
ネフローゼ症候群の原因になる疾患は ?
腎臓疾患が原因の場合
- 微小変化型ネフローゼ症候群
- 巣状分節性糸球体硬化症
- 膜性腎症
- 膜性増殖性糸球体腎炎
全身性疾患に伴って起こる場合
- 糖尿病性腎症
- 膠原病
- 癌(悪性腫瘍)